「豪快な号外」の言いだしっぺの一人、NGO「MAKE THE HEAVEN」のてんつくマンです。
このNGOは、映画「107+1〜天国はつくるもの〜」から生まれました。
映画の内容は「環境問題」「海外支援」「沖縄から鹿児島までの900キロの海を船もこいだことのない、ド素人が手漕ぎの船で渡る」という、3つの挑戦の物語(ドキュメンタリー)です。
撮影中に多くの学びがありました。
「やんちゃ坊主という師匠」
撮影は沖縄。宿泊施設には、いつも小学生が遊びに来ていました。
その中に6年生の、口ぐせが「喧嘩 しようぜー」っていう「やんちゃ坊主」がいたんです。
「なんで、喧嘩せなあかんねん」って言うと、
「なんだ、びびってんのか?かかってこいよ」とはやしかけてきて、相手にしな かったら、殴ってきよるんです。
毎日のように、「人を殴ったらあかん、喧嘩をしようとか言ったらあかん」って注意したんですが、彼はいっさい変わらず、毎日、「喧嘩しようぜ」って来るんです。
何を言っても変わらない彼に参っていたある日、街のゴミを拾ってたんです。そしたら、彼がやってきて「何やってんだよ」って言うので、「見たら分かるやろ、ゴミ拾いや。お前な、自分の街ぐらい自分で守れよ!」
そう言うと、彼はピクッて反応してね、足元に落ちていたペットボトルを拾ったんです。
(拾った)って思ったら、そのペットボ トルを投げつけてきたんです。
(何、すんねん)って思ったんですが、その時の彼の顔が照れくさそうだったのを見て分かったんです。(喧嘩がしたいんじゃなくて、何かを一緒にやりたかっただけなんや!)
「一緒に拾おうや」って言うたら、ついてきました。
ついてきた彼が次に何をしたかと言うと、ゴミを見つけては、「てんつくマン、そこに落ちてるぞ、ここにも落ちてるぞ」って指示ばっかり
してくるんですね。
「おぇーーーー、お前な、見つけた人が拾うねん」って突っ込むと最後の方は普通に拾っていました。
(やっぱり子供はかわいいなー)って思っていたら、次の日の朝です。
「てんつく起きろよー、早く起きろよー」っていう声が聞こえてね、外に出たら彼 がいたんです。
「朝から何や?」って言うたら、えらそうに言うんです。
「今日はどこを拾うんだよ!」
言い方は昨日までと一緒で生意気なんですが、内容は、「喧嘩しようぜー」から「ゴミ拾おうぜー」に変わったわけです。
そして、ゴミ拾いをしてから、彼は一回も「喧嘩しようぜー」って言わなくなったんです。
それは、大きな学びでした。
天国のつくり方のヒントをもらいました。
彼にこんなことを言われたような気がしたんです。
「NO」ではなく「YES!」
大人はすぐに、あれは駄目、これは駄目、NO!って批判するけど、それでは何も変わらないよ。
もしも、何かを変えたいならば、「NO」って否定するだけではなく「YES」という提案をしたり、まず、自分が動くことだよ。
他人を変えようとするのではなく、自分が出来ることをすること。
その時は、たまたまゴミ拾いっていう提案が出来て、彼はそれを選び、自分で喧嘩を放棄しました。
確かにそうやなって思いました。
否定ばっかりされたら、心を閉ざすし、それがあかんって分かっていても、意地になってしまうことがある。
それよりも、「喧嘩しようぜ」って言われたら、「喧嘩もええけど、野球をしない?相撲をしない?」って、提案できていたら、状況は変わってたなーって思ったんですね。
今、ニュースを見ていると、辛くて悲 しい情報ばっかり流れてきて、世の中どうなってんねんってよく思います。
でも、そこで犯人に対して怒りを向けても、評論家気分になって人を判断しても何も変わらんなぁって思うんです。
僕らがやることは、悲しみが繰り返されないように、そこから学んで未来に生かし、楽しい未来を、まず想像することやと思うんです。
想像が出来たら、そのビジョンをみんなと共有して膨らませて、それが形になるように動き出すんです。キーワードは、「○○しなければいけない!」ではなく、「楽しみながら!」
ネイティブアメリカンの人たちから大きなヒントをもらいました。
「私たちは何かを決めるとき、七代先のことを考えて決める」
地球温暖化を含め、いろんな問題と対面している今の人類への、メッセージだと強く思ったんですよね。
自分だけ、子供だけ、孫だけじゃなく、もっともっと先の子供たちのことを考えて、決めてゆく。
でっかい愛やなーー
僕は、やっぱり温暖化を止めたいって思うんです。子供たちに希望を届けたいって思うんですわ。そのためには、めっちゃいっぱいの人が動くことやと思ってて、どうしたら動く人が増えるんやろう?なんで、自分は動き出そうって思ったんやろう?って考えたら、やっぱり現状を知ったからなんです。そうか、それや、一人でも多くの人に伝えよう!
「知れば感じる、感じたら動き出す、動けば変わる」
そんな流れを作りたくて、今回の企画を中村隆市さんと立ちあげたんです。
何をするかと言うと、温暖化の事実や未来予想、そして温暖化を止めるために「わたしにできること」の提案を書いた号外という名の新聞をつくって、日本中に配るんです。
普通に配ってもワクワクしないので 出来るだけ日本人全員に届けよう!ってことで、その数、日本の全世帯数3000万部!
一回の発行部数、世界一。
楽しむためにギネスにも申請します。
テレビや新聞から流れてくるとんでもない地球温暖化の事実と未来予想。事実を知るだけでは、不安、恐れ、恐怖になってしまう。現実を作っていくのは思いやから、不安や恐怖をぬぐいさるような号外を作るんです。
温暖化を止める提案をいっぱいしていくので、読み終わった時には、「温暖化は止めれるかも!」って希望がめっちゃわいてくる号外を作ります。
この豪快な号外は今年の夏至の日までに配られるんですが、なんで、夏至かというと、その日には、“夜の8時から10時まで電気を消して、ロウソクのあかりですごしましょう”っていう、「100万人のキャンドルナイト」があるからです。
去年は600万人が参加したと言われているキャンドルナイト。今年は1000万人でいきましょう。
この日の夜までに、全国各地でみん なが「号外!ゴーガーイ」なんてわいわい言いながら配るんです。
そして、その夜、8時〜10時まで1000万人以上の人が電気を消して、ろうそくのあかりの中で号外を開き、 「これなら出来る」「これ家でやろう」「これ、会社でやってみよう」ってみんなが「わたしにできること」を語り合い、未来のことを思うのです。
同じ日、同じ時間に1000万人以上の人が同じ思いになって未来を語り祈るんです。そして、みんなで動き出しましょう。
いつもイメージしていることがあるんです。
それは、数年後、数十年後、いろんなところで心地よい風を感じながらみんなが言うんです。
「2007年から日本は変わったよね」
そんな2007年にしたいと思っていますので、ぜひ、いろんな形で参加していただけたら嬉しいです。
「号外が出来たら配るよ!」
「自分の市や街は私達が配るよ!」
「一部でも多く印刷できるように募金 するよ。募金を集めるよ。」
って、どんどん声をかけて下さったら最高に嬉しいです。
今回のプロジェクトをきっかけに、地球温暖化が止まりますように。
自然エネルギーでまかなえる世界になりますように。
世界から戦争がなくなりますように。
飢餓で苦しむ子どもがいなくなりますように。
恵みの雨が永遠に降り続けますように。
地球に森がいっぱい増えますように。
世界中に助け合う気持ちが広がりますように......。
てんつくマン

てんつくマン
1968年兵庫県生まれ。
吉本興業・お笑いコンビTEAM 0(ゼロ)(相方:山崎邦正)としてダウンタウンの番組を中心に活躍。
94年映画製作という夢を見つけ、吉本興業を退社。映画製作チームを結成。
世界初の「映画を作っていないのに、映画のキャラクターグッズを作り、その売り上げで映画を製作」に挑戦するが失敗。
98年映画の資金6000万円を集めるため、原宿表参道の路上に座り、筆と墨を使い、あなたを見てインスピレーションで言葉を書き始める。
その言葉が多くの元気を増やすこととなり、書籍を次々に出版。2002年名前を「てんつくマン」に改名。
03年7年追いかけた夢、ドキュメンタリー映画「107+1〜天国はつくるもの〜」が完成。
自主上映という形でありながら、観客動員8万人を突破。今なおロングラン上映中。
04年NGO「MAKE THE HEAVEN」を設立。
香川県の小豆島を拠点に環境問題や海外支援を「笑い楽しみながらロマンチックに動けば変わる」を提案しながら楽しんでいる。
http://www.tentsuku.com/
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